COLUMN

起業するのに、個人と会社はどっちがいいの?

こんにちは。女性経営コンサルタントの辻朋子です。

起業や独立開業をするときに考えなければならないことの1つ。それが…

個人で仕事をするか?それとも会社で仕事をするか?です。

私が主宰している女性起業家、経営者のための「まなび塾」のメンバーさんからこのようなご相談を受けました。

「友人の税理士に相談をしたら、起業してもまだ当面は売上があまりないはずだから、会社にしてもメリットはないよ、と言われたのですが、先生のご意見を聞かせてください」

彼女は、起業をするにあたり会社をつくることを前向きに考えていたそうです

しかし、友人からのアドバイスで立ち止まってしまったようなのです。

そこで私は、会社をつくるかどうかを税金面だけで判断をするのはNGですよ、とお話をしました。

なぜなら、仮に税金面でメリットがなかったとしても、他にメリットがあるからです。

しかも、税金以上に大きなメリットが…。

それは「信用」です。

ビジネスは「信用第一」。

個人で仕事をするよりも、会社で仕事をした方が信用が上がります。

また個人の場合、ビジネスをしていくうえで不利になることも。

例えば、こんなケースがありますよ。

メンバーさんの中に、物品販売業で起業をしようとしている人がいます。

仕入れ先を探していたところ、すべての会社に「うちは個人には商品は卸しません」と言われたそうです。

それとか、エステサロンオープンに向けて店舗を探しているメンバーさんがいます。

ずっと物件を探していて、ようやく気に入った物件をみつけたのですが…

不動産のオーナーに、会社をつくる予定はない、という話をしたところ断られたそうです。

なので、2人とも、会社をつくることを検討しています。

ただし、会社をつくるには費用がかかります。(会社設立費用)

それに、毎月のランニングコストも増えます。

だから、そう簡単に「会社をつくるぞ~!」とは決められないのですね。

そこで彼女たちが取り組んでいることが、会社を作った場合にコストがどのくらい増えるのか?というシミュレーションです。

実際に、計算をしてみるのです。

そうすれば、会社をつくるかどうかの判断がきちんとくだせますよね。

やはりビジネスの種類、取引先によって、個人事業主では支障をきたすこともありますよ。

ぜひ知っておいてくださいね。

 

 

2020.01.23 木曜日