COLUMN

確定申告で経費はいくらまで認めてもらえるんですか?

こんにちは。女性起業家のための塾「まなび塾」を運営している辻朋子です。

「確定申告で経費はいくらまで認めてもらえるんですか?」

コンサルティングメンバーさんから起業相談や経営相談を受けているとこういうご質問をいただくことがあります。

そこで私はこのようにお話をしますよ。

経費が認められるかどうかは金額ではなく内容です。

(金額が一般常識の範囲を超える場合は若干話が変わってくることはあります)

仮に金額が高かったとしても、実質的にビジネスに必要なものであれば経費として
認められます。

しかし金額が低かったとしてもビジネスに必要ないものやプライベートの出費は
経費としては認めてもらえません。

例えば、お客様を接待するために使った食事代は経費です。

それが3万円だとしてもね。

一方、友達とランチをしたときの食事代は経費ではありませんよね。

仮に、500円だとしても。

つまり金額で判断するわけではないのですね。(基本的には)

参考までに、先日このような女性起業家がいましたよ。

「私はルイヴィトンのバッグを経費として認めてもらったよ」と豪語している人が。

しかしよくよく話を聞いてみると、決して認めてもらったわけではないのです。

認めるとか認めないという審査をしてもらったわけではなく、本人が勝手に「認めてもらった」と思い込んでいるだけ。苦笑

というのも…

起業をすると基本的に確定申告が必要になります。

そして期限までに申告書を提出することになるのですが…

彼女はその申告書の中でルイヴィトンのバッグ代を経費として入れていたそうです。

その後、税務署から何も言ってこなかったので、彼女は勝手に「経費として認めてもらった」と思い込んでいたわけです。

しかし税務署が何も言ってこなかったからといってその経費が認めてもらえたわけではありません。

税務署は経費の中にルイヴィトンのバッグ代が入っていることに気づいていないだけのこと。

つまり審査をされてOKをもらえたわけではなく、審査すらされていない状態。

彼女が大きな勘違い、思い込みをしているだけなのです。

だから…

そもそも確定申告とは何か、どんな仕組みになっていて、自分は何をしなければならないのか?をきちんと知っておくことが必要です。

仕組みを理解していれば彼女のような勘違いや思い込みは避けられますよね。

勘違いや思い込みが原因で、後でペナルティや罰金を課せられる場合がありますよ。

そうならないためにも、起業家に必要な知識はしっかり身に着けていきましょうね。

 

 

2019.11.09 土曜日