COLUMN

自宅起業にはメリットだけでなくデメリットもあります!

こんにちは。女性経営コンサルタントの辻朋子です。

起業するには「ビジネスの拠点」を決めることが必要です。

最近の女性起業の動向は「自宅起業」という言葉が誕生するぐらいに「働く場所」「事業をする場所」に自宅を選ぶ人が多いですね。

もちろん自宅起業にはさまざまなメリットがありますが、反対にデメリットがあるのも事実です。

そこで自宅起業以外の選択肢もあわせて、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

 

【自宅で開業した場合】

メリット

・経費がかからない

・仕事をするのに移動時間が必要ないため、時間の節約ができる

・空いた時間に家事ができる

・時間の管理がしやすいため家事や育児、親の世話や介護がしやすくなる

デメリット

・仕事とプライベートが切り離しにくい、混同しやすくなる

・自宅に営業マンが突然来ることがある

・仕事に集中しづらい

・自宅にお客様や生徒さんを招くときには家族に気を遣わせてしまう

・ネット上に自宅住所が公開することになる

 

【シェアオフィスを活用した場合】

メリット

・アクセスのよい場所をリーズナブルな価格で借りることができる

・知名度のある住所が使えるため信用が得られる

・机やいすなどの備品が備えつけられているため開業時のコストを抑えることができる

・賃貸物件よりも借りやすい

・会議室などが利用できる

デメリット

・共有スペースでの仕事は周りの人の声や雑音が気になる

・共有の無線LANのためセキュリティが不安になる

・賃貸物件に比べると、お客様からの信用が下がる

 

【賃貸物件で開業した場合】

メリット

・好きな場所にオフィスを借りて開業することができる

・オンとオフの切り替えがしやすくなる

・お客様や生徒さんを自由に招くことができる

・社会的な信用を得ることができる

デメリット

・家賃や交通費、水道光熱費などの経費が増える

・すべて自分でやらなければならないため手間や作業が増える

・物件を借りる際に審査がある

・事務所の備品などを用意するのに初期費用がかかる

・セキュリティの面で不安がある

【まとめ】

事業の拠点(働く場所)を決めるうえではさまざまな選択肢があります。

住所だけを貸してくれる「住所貸し(バーチャルオフィス)」というサービスを提供している会社もあるぐらいです。

どんな選択をしても必ずメリットとデメリットがあるものです。

例えば、多くの女性起業家が選ぶ「自宅起業」は一見するとメリットしかないように感じます。

しかし実際に自宅を事業の拠点に選び起業した人の中には「こんなはずじゃなかった」という感想をもっている人がいるのも事実です。

思っていた以上に家族への負担が大きかったとか、近隣に迷惑をかけてしまったなど。

またインターネットで通信販売をする場合は「特定商取引法」に基づき、事業者の住所を公開しなければならないというルールがあります。

そこでおすすめしたいのはすべての選択肢のメリットとデメリットを天秤にかけることです。

そしてあなたと家族、そしてお客様にとってどの選択肢が一番いいか?を考えること。

間違っても、デメリットに蓋をしないようにしましょう。

さらに何を選択するかによって、コストのかかり方が違ってきますのでお金の計算とシミュレーションをすることをおすすめします。

そのうえでビジネスの拠点(働く場所)を決めるといいですね!

 

 

2019.12.16 月曜日