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粗利益とは?粗利益率とは?粗利益率の計算方法とは?

こんにちは。女性経営コンサルタントの辻朋子です。

起業して成果を上げるためには数字の目安を持ってビジネスをすることが必要です。

例えば「粗利益率」。

そこで今回は「粗利益率」を計算するうえでベースとなる「粗利益」に着目したいと思います。

粗利益とは?

粗利益率を計算するために必要なものが「粗利益」です。

そもそも粗利益とは、売上高から売上原価を差し引いたもので「売上総利益」ともいいます。

売上原価とは?

売上原価は、売れた商品サービスの仕入れや製造にかかった経費のこと。

小売業、物品販売業の場合の売上原価は仕入れ代金、製造業の場合は商品を作るためにかかった費用ですね。

飲食業は食材などの材料費が売上原価になります。

例えば、小売業の場合。

1個500円の商品を10個仕入れて、それを1個1,000円で販売したとします。

人気商品だったため、即完売しました。(10個販売)

この場合の売上高は10,000円で、売上原価は5,000円になります。

(売上高10,000円=販売価格1,000円×販売数10個)
(売上原価5,000円=仕入価格500円×販売数10個)

ネイルサロンの場合は、お客様に施術をするためにかかったネイルの材料費が売上原価です。

エステサロンの場合は、化粧品代が売上原価。

例えば、アロママッサージのサロン。

一般的に施術をする際に必要なものが、アロマオイルと紙ショーツですのでオイル代と紙ショーツ代が売上原価になります。

ただし、例えばオイルが1本100mlが1,000円で、施術を1人するにあたって使用するオイルが10mlだとします。

その場合、売上原価になるのはあくまでも施術をした人の分だけ。

つまり売上高に対応する部分になるのです。

仮に、施術をした人数が5名だったら売上高が5名分なのでオイルも5名分、つまり50ml分(10ml×5名分)が売上原価です。

粗利益率とは?粗利益率の出し方、計算の仕方とは?

粗利益率とは、売上高に対する粗利益の割合のことで「〇%」という形で表します。

なお粗利益は、売上総利益という言い方をする場合もあるので粗利益率は売上総利益率でもあります。

粗利益率=粗利益÷売上高×100

例えば、売上高が1,000,000円で、売上原価が300,000円の場合、粗利益(売上総利益)は700,000円、粗利益率は70%という計算になります。

粗利益率は高い方がいいの?それとも低い方がいいの?

それはもちろん粗利益率は高い方がいいですね。

なぜなら高いということは利益を出しやすい、儲かりやすいということになるからです。

なお粗利益率は業種によってさまざまで「これが正しい」という数値はありません。

そこでまずは現状の粗利益率が何%なのかを計算をすることをおすすめします。

そしてどうしたら粗利益率を上げることができるかを考えましょう。

(そのためには売上原価を下げることですよね)

例えば、材料の無駄をなくすとか、仕入方法を工夫して仕入単価を下げるとか。

ただし売上原価を下げることばかりに集中してしまって、お客様の満足度を下げてしまっては本末転倒ですのでそこは注意が必要です。

例えば、エステサロンで原価を下げるために化粧品の使用料を減らしてお客様に不快感を与えてしまうとか。

フラワーアレンジメント教室業で花材代を抑えるために市場で仕入れるお花の質を下げるとか。

だから商品サービスの価値は下げないように注意をしながら、売上原価を下げる努力をすることが大事なのですね。

また売上原価と粗利益率は、毎月計算をしてチェックすることも必要です。

そうすれば「先月は材料費がかかり過ぎた」とか「無駄な使い方をした」ということに気が付くことができますよね。

この機会にぜひあなたのビジネスの粗利益率を計算してみてくださいね。

そして粗利益率を経営をするうえでの目安にすることをおすすめします。

経営って、数字の目安があるととても便利です。

戦略が立てやすくなるし、意思決定がしやすくなるし…

なんといっても、数字と仲良くするとビジネスはうまくいきやすくなりますからね!

粗利益率の計算方法、求め方については動画でも解説していますのでぜひご覧くださいね

 

 

2021.01.26 火曜日