創業と設立の違いとは?今さら聞けない!
こんにちは。女性経営コンサルタントの辻朋子です。
「創業」と「設立」という言葉はとてもよく似ています。
そのため起業相談を受けていると、違いについて質問をされることがときどきあります。
会社員であれば知らなくてもいいかもしれませんが、起業するのであればきちんと理解しておいた方がいいですね。
そこで今回は「創業」と「設立」の違いについてお話します。
創業とは、事業を始めることをいいます。
例えば、会社を退職してビジネスを始めた場合は「創業した」ということになるのです。
またビジネスを始めるにあたっては、個人事業主でスタートするケースもあれば、会社を設立して会社でスタートするケースもありますが、どちらの場合も「創業した」ということになります。
設立とは、株式会社などの法人をつくることをいいます。
法人をつくる際は、法務局への登記が必要になります。
登記を行ったうえで会社組織を立ち上げることを「設立」というのです。
ここで事例をご紹介しますね。
創業100年を迎えた有名な会社です。
・シチズン時計株式会社 創業100年
・パナソニック株式会社 創業100年
では「創業日」と「設立日」を見てみましょう。
・シチズン時計株式会社 創業日1918年 設立日1935年
・パナソニック株式会社 創業日1918年 設立日1930年
このようにしてみると、同じ「創業100年」でも、設立日に違いがあることがわかります。
もちろん2社ともに創業100年ですから、創業日は同じです。
そして2社ともに設立日以前に創業しています。
つまり事業を始めてから(創業してから)数年後に、法人登記をして会社を設立したということです。
今回はお話した「創業」と「設立」の違いを一言であらわすと、事業を開始したときなのか、それとも会社組織を新たに立ち上げたときなのかの違いです。
・創業:事業を始めたとき
・設立:法人登記をしたとき、会社を立ち上げたとき
この2つの言葉は、ビジネスをするうえで目にする機会がありますが、正しく理解していないと恥をかくことがあります。
例えば「創業〇周年」や「設立〇周年」などの祝電やお祝いを送る際に、言葉を誤って使ってしまうと恥をかくだけでなく、その後の取引に影響することもあり得るのです。
ぜひこの機会に「創業」と「設立」の言葉の意味と違いを理解して、正しく使い分けられるようにしましょう。
2020.01.01 水曜日